菊池ユートピアファーム
Gengo Kikuchi Rice
ブランド米「七城米」で有名な熊本県菊池市七城町砂田地区にある菊池ユートピアファームは、家畜の黒毛和牛から出た排泄物を堆肥に変え、お米を育てる土壌をつくり、無農薬製法でお米を栽培しております。
また、稲刈り後に出る稲わらにアマニを混ぜ合わせたものを家畜に飼料として与えることで、オメガ3を含んだ黒毛和牛に育っていきます。
苗は七城米品種を利用し、通常の七城米とは違う、独自のブランド「菊池源吾米」を生み出しています。
熊本県産七城米(ヒノヒカリ)は、10以上年連続で食味ランキング「特A」を受賞しました。
この熊本県菊池市七城町の七城米は、実はその昔から有名なお米なのです。
七城米は、江戸時代からうまい米の代名詞とうたわれており、そのうまさは、当時米取引の中心であった大阪の米商人に最も高い評価を得て、大阪のお寿司屋さんから特別注文がきたと文献に残るほどでした。
その七城米を代々受け継ぎ、更に進化させたのが菊池源吾米です。
菊池ユートピアファームではお米を育てる土壌は稲わらにアマニを混ぜ合わせた飼料を与えた黒毛和牛の排泄物を堆肥として利用しています。
そのためアマニが持つオメガ3の成分を引き継いで作られているのです。
米や野菜などを収穫したあとに出る稲わらや収穫くずを牛に飼料として与え、その飼料を食べた家畜のふんから堆肥を作り、その堆肥で農産物を育てる。このように、農薬を使わず有機資源を循環させながら農産物を生産する営みを循環型畜産農業と言います。
農畜産で抱える問題には、農薬や化学肥料の使用増加による土壌汚染・土壌破壊があり、有害物質が発生している事があるのです。また、家畜の糞尿の処理が難しく水質汚濁などの問題も発生しています。この問題に対して、従来の化学肥料や農薬だけに頼るのではなく、収穫くずから出た本来ならば廃棄する物を飼料に変え、家畜の糞尿を堆肥化することで、人間をはじめとした生態系を破壊しない生産を行うことになるのです。
実はこれは農業が始まった古来からやって来た基礎となる農畜産の在り方で、技術の発達によって失われて来た生産方法なのです。菊池ユートピアファームは、この循環型畜産農業を代々引き継いできたのです。
人や環境にやさしいお肉でなければ持続可能な農畜産にはなりません。
効率化や利便性だけを考えると破壊に繋がり兼ねないところを、菊池ユートピアファームは守り続けているのです。
人にやさしいお肉は地球環境にもやさしいお肉となります。